鹿と牡蠣の生ソーセージ
春の雪解けの頃、森から流れ出た豊富な栄養分に満ちた海。そこでたっぷりと栄養を溜め込んだ牡蠣の旨味と、鉄分の多い鹿肉は相性が抜群です。口の中に広がる大自然の背景を余韻とともにお楽しみください。
私たちは、宮城県牡鹿半島のシカやカモを狩猟し、自社の加工場で処理したジビエを卸販売しています。また、加工品の共同開発やコンサルティングも行います。
狩猟だけでなく、森の山菜・果実・キノコや浜辺の植物の採取、深山での渓流釣りなど、牡鹿半島をフィールドに、自然の恵みのいただき方、食し方、そして持続可能な守り方を、国内外の料理人、アーティスト、一般の方やお子様にむけて、ワークショップやツアーなどさまざまな学びのスタイルで伝えています。
『鹿のゆくえ』
2019年、私達の拠点である処理施設一帯は6組のアーティストによる作品会場となりました。ここでは、象徴的存在としての「鹿」に導かれ、アーティストたちの作品をとおして、自然界側の物語から見える世界をめぐるかのような体験がありました。それは、新しい視線によってとらえ直された「鹿たちの世界に含まれた私たちの世界」なのでしょう。その後も、料理人やアーティストが集まり、感性を磨く場所として、この時間の継続性を共有できるような場となるようにオンラインプロジェクトが始まりました。
Antler Crafts が手掛けた牡鹿半島の鹿肉を、千葉県木更津のサステナブル ファーム&パーク 「KURKKU FIELDS」の岡田修シェフがシャルキュトリー4種に仕立てました。化学調味料など使わず100%ナチュラルなセットは、はじめてジビエを召し上がる方、ジビエが好きな方、ともにお楽しみいただけます。
三陸海岸最南端にある牡鹿半島。海と山のあいだでのびのび育った鹿を、小野寺はストレスをかけないよう銃猟で仕留め、衛生的な環境で手をかけて提供しています。季節に応じて、それぞれのシェフたちの好みの部位、熟成の具合をオーダーメイドで適切に仕上げたジビエは、全国から支持されています。
春の雪解けの頃、森から流れ出た豊富な栄養分に満ちた海。そこでたっぷりと栄養を溜め込んだ牡蠣の旨味と、鉄分の多い鹿肉は相性が抜群です。口の中に広がる大自然の背景を余韻とともにお楽しみください。
「鹿肉と牡蠣の生ソーセージ」に、森の豊かな香りが楽しい「フルーティーな生チョリソー」また、最新作「イサダと茎わかめの生ソーセージ」3種のソーセージをセットにしました。
鹿肉からブイヨンを取り、有機農業で野菜を育てている「耕す 木更津農場」の野菜をふんだんに使って、鹿肉とともにじっくり煮込みました。野菜の甘みとトマトのほどよい酸味に、鹿肉の力強さ、繊細さ、すべての美味しさが溶け込んだカレーです。
Antler Crafts
小野寺からの
メッセージ
このシャルキュトリーセットは、千葉県房総半島の木更津にあるKURKKU FIELDSの岡田シェフとともに、「どんな風に楽しんでもらおうか?」と意見を出し合いながら、みんなで試食して味を決めました。せっかく野山を駆け回っていた鹿の肉を使うので、化学調味料などは使わず、無添加での加工を、と私からはお願いしました。親しみやすいけれど、「これがジビエなんだ」とはっとする。そんな特別な味わいです。
個人的におもしろいと思っているのは生ソーセージです。特に森の木の実入りは、今までにない味わいで自信作です。召し上がったらぜひ、みなさんのさまざまな食べ方、楽しみ方をお聞きしたいです。
牡鹿半島の鹿肉も、KURKKU FIELDSの畑のフレッシュハーブも、やさしい火加減で調理するのがポイントです。湯煎する時も焼く時も、ゆっくり、やさしく熱を入れるようにしてください。穏やかな気持ちで囲む食卓で、ふたつの半島の豊かな自然を思っていただければうれしいです。
for Antler Crafts
石井 真介 さん
オーナーシェフ / Sincère
リードシェフ / Chefs for the Blue
人間が生きていく上で、他の生き物を食すのは、本来の生命の維持に必要なこと。弱肉強食と言いますが、実際に他の生き物の命を奪う場面に、僕たちが立ち会うことは稀です。 でもその見えないところにこそ本質があり、それを絶対に忘れてはいけないと思います。
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2020.08.30 UPDATE
淺井 裕介 さん
絵描き
ANOMALY
鹿の血を採取して絵を描くことは、自分で掘ってきた土で絵を描くように物語性を含む意味では共通するものの、一滴も無駄にはできないぞという覚悟とともに、これまで培ってきた「環境に合わせて決して無理はせず創造をしていく植物的思考」の対となるような、「環境を求め、土地を移動していく動物的思考」のようなものを自分に与えました。そして、ずっと苦手意識があって避け続けてきた油絵の制作へと繋がっていきました。
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2020.08.30 UPDATE
油井 元太郎 さん
フィールドディレクター
公益社団法人MORIUMIUS
山の恵みを獲り、捌いて肉に加工する。さらに消費者に届けるまで一貫して手掛けている小野寺さんにはいつも感動や勇気をもらっています。循環する自然や、そこで営まれる日本人のシンプルで豊かな暮らしをこども達に伝えている我々にとって、小野寺さんの経験や知恵こそ伝えていくべき価値観だと思っています。
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2020.08.30 UPDATE
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